歯は、歯冠(エナメル質+象牙質)と呼ばれる外からみえる部分と、歯肉の内部に隠れる歯根部で構成されています。歯冠の表面はエナメル質という体の中で一番固い組織で、歯根部は象牙質やセメント質からなり、内部は歯髄と呼ばれ、神経や血管が入り組み栄養を供給しています。
歯の周りを取り囲む粘膜が歯肉で、歯肉の中には歯槽骨と呼ばれる骨があり歯を支えています。さらに歯と歯肉の境目には、歯根膜という膜がありクッションの役割を果たしています。
ブラッシングが不十分だと、歯垢(プラーク)いう食物等と細菌の集まりが歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)にたまります。歯周病はこの細菌が繁殖することで起こります。歯肉が腫れ赤くブヨブヨとした感じになり、出血しやすくなります。これは歯周病菌による毒素によって炎症を起こしているからです。
歯垢がついたままを放っておくとやがて石灰化し歯石へと変化します。歯石はセルフケア(ブラッシングなど)では取り除けないため、歯科医や衛生士によるプロケアでとってもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)が深くなり、さらに歯垢がたまりやすくなって、歯周病を進行させる要因になります。
歯周病とは歯周病菌が増え毒素による歯槽骨や歯肉を侵襲することで膿が出て歯槽骨が溶け支えられなくなった歯が抜け落ちてしまうなどの症状が進みます。
①歯科医師による検査(痛く無いように)
②衛生士さんによる歯ブラシ指導
③歯石取りとPMTC(プロによる歯面ケア)
④きれいな歯と歯肉に
⑤素敵な笑顔と美味しい食事